空を歩く

夏の午後

しばらく行方不明
犬のポーシローと
トランシーバーは持っては出たが
なにしろこっちに受信機がない

あいつは今頃
あの赤いツバのない帽子を
人の波に浮かばせて
プカプカと都会を泳いではいるだろう

いつも
夏のこんな暑い日なんかに
軒のブドウ棚の方からひょっこり
あいつは帰ってきたりした

まるで
角のタバコ屋に
行ってきたように

風鈴がなるとあいつかと思って
起き上がるクセを
直せないでいる
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by ben-chicchan | 2005-08-05 15:32 |
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