空を歩く

さんげの喪服

何十世紀にも渡る
さんげの喪服を
だれもかれも知らず
まとってきた

地層のようなその黒い枷は

重いがために
着ていることすら忘れ
つらくて腹を立てたりした

そうして目の前の兄弟をゆるせず
ゆるせない自らをゆるせず
さらに厚く着込んでゆく

でも待て
たった今
なにもかもをこえて
なにもかもをゆるす
源からの“許可”をえらぶなら

瞬時にこの服は真珠色となり
業は燃え
灰の香り立ち昇る

さんげすることも
ゆるすことも

ゆるやかに共存し

今ここに陽を浴びて
あたえられている

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by ben-chicchan | 2005-08-16 09:17 |
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