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空を歩く

守り手

りん
てぃん

ひかりが降る

いとおしげに天をささえる樹木の柱からこぼれおちて

闇に慣れたひとの目を
いたわるように天を覆う

白雪をまとう黒い木肌は
しっくりと深い色を宿す

なんの物音もない

ひかりがこぼれる

そのただ、りんと、しんとした色

あそこにあるあのひかりに、手をのばしてみるのだけれど
そっと、しずかに、
さえぎられた

「きみの瞳ではうけとめきれない。」
「もっと大きくなってからおいで。」

それだのにあふれておちるひかりの粒

はやくとどけといわんばかりに
by ben-chicchan | 2005-02-09 19:22 |
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