空を歩く

始まりの海

真夜中の河は涙を集めて流れている

岸辺に灯る摩天楼も
ほろびの予感
たっぷり含む

星の浮いている夜
夜鳴りが遠い

月のように太ったつめを切っていてきいた

海の服を着て、夜を泳ごう

あの河のゆきつくその先のその向こうは
黒々とひらける玄色の大洋
暗黒ではなく
迷宮ではない
その闇にマグマの緋色をはらんだ
はじまりとおわりのるつぼ
または歓喜

すべてすべてながれゆく
にくむもの
にくまれるもの
さげすむもの
さげすまれるもの

融け合う
あそこで

きのうでもあしたでもないところで
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by ben-chicchan | 2005-02-28 13:33 |
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