空を歩く

カテゴリ:詩( 27 )

ワンダホ・リバー

わたしのおばあさんはいいました
すばらしい河のはなしを知ってるかい?

おまえがたくさんつらい想いをし
いろいろないのちのために泣き
たくさんのいのちにあたためてもらい
陽の光のいろがわかるようになったころ

その河はあらわれる

激流だとばかり思っていた河は
大きくたゆたって
たくさんのいのちとかなしみをかかえたまま流れ

おまえをやわらかくあたたかく
運ぶだろう

おまえのすることは
やすらいで笑うだけ

まちがえないで
これは
つくりばなしじゃないんだよ

それはどこにあるの?ときいたわたしに
おばあさんは花のように笑い
太陽のようにわたしをだきしめていいました

ここさ

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by ben-chicchan | 2006-11-03 09:16 |

ワンダホ・マウンテン

ある山を知っている
キミもホントハ知ッテイル
その山のはなしです

それはある人から見ると南にあって
ある人から見ると西にある
ある人は遠いところにあるといい
またある人はそんなものはないとワラウまたはナク

でもボクハ知ッテシマッタ

その山は
ボクの足のすぐ下にはえたばかり
ボクは生まれる前からほんとうは
そこに種が埋まってるのを知っていた
ボクはやっと50になって思い出したんだ

するとそれははじかれたように芽吹く

山はボクにこたえて育ちはじめた
ボクが空をみあげるたびに背たけをのばし
ボクが花をみて泣くたびに木はしげり
とりと話せば葉は色づくだろう

やがて

ボクを星までつれてゆくだろう

ここに
その山はある
wonderful

キミがいる
そこに
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by ben-chicchan | 2006-10-31 15:46 |

竜に会いたい、と思った。

どうしてか懐かしいと思った
すると突然思い出した
ルシファーが落ちた時、その場にいた
引き裂かれるように哀しかった

泣いた

落ちた魂の片割れを探して
自分の出所も忘れて
ここへ生まれた

引き裂かれたものは
ひとつになるためにある
竜がその時いたのか?
それともわれわれが竜なのか?

真実は神話として
語り継がれるしか今はない
三次元の檻の中で
異次元のファンタジアとして奏でられる
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by ben-chicchan | 2006-09-14 17:42 |

ルシファー

このむねのカルマに
核があるという

ふれようとしても
ドーナツ状に
空となり
その核心をはずすだけ

手のひらをむけ
そっとさわった

ありありと指先に
その1点でしかない1点

まるで多次元の排水孔のように
はるかむねの奥へと通じ
まるでそれ以上進むことを許さぬかのように存在を表明し

圧倒されないよう
切心で一者に向かう

探してた
たったひとつのカルマの源

その名が今日知れた

ルシファー

たったひとつの言葉でなく
これほどに大きな存在ひとつであったのか
万華鏡のように

すべてのむねに在ること
知られることから葬られ
せつなくたしかに闇に在る

けれども同時にそれすらも抱かれていること知らざるをえない
世界を生んだものに


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by ben-chicchan | 2006-08-09 19:17 |

問い

まなぶとはなに?

いのちとはなに?

いきるとはなに?

いとおしむとは?


にんげんとはなに?

じぶんとは?

にんげんとしていきるとは?

かなしみとは?


くるしみとはなに?

よろこびとはなに?

にくしみとはなに?

いつくしむとは?


うつくしいとはなに?

みにくいとは?

かんどうとはなに?

りんじんとは?

そして

しぬ、とは?


ひとつひとつの問いが
わたくしをかたちづくっている
ひとつ答えるごとに
わたくしの石炭は燃ゆる

問うためにうまれ
問うために生き
そして往く

はら
はら
と泣きよる
からだのうちを塩っぱくてきゅんとしたものが伝う

問いのある
ヨロコビ

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by ben-chicchan | 2006-07-11 18:17 |

SETU

切心

すこし
痛いような
せつなさ
の源泉

孤独のようで
孤独だけでなく

むしろ
孤独ではなく

きん


りん


たして2で割り

きゅん
の湧きいづる

切って
毒を瀉したむこうの
純白の新雪

あなたのむねのそれと

わたしのむねのそれ

つながり

雪原は
地平までひらけてゆく

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by ben-chicchan | 2006-06-21 17:46 |

アカルイミライ

信じるまでもなく
ある

いっしょうけんめい
信じまいとする

おかしいくらい

けなげなくらい

でもほら
桜がばらしてる

このそらにすでにある

アカルイミライ
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by ben-chicchan | 2006-04-06 17:02 |

宝石(21歳で逝ったアイへ)

ひょとこんと座っている
しまもようの宝石

うまれて
であって
あたたかい

どんな
なによりも
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by ben-chicchan | 2005-09-13 15:49 |

グッバイ・エンジェル

サヨナラという時
キミがそこにいたことがわかる

サヨナラといわせてくれて
ありがとう

まだ
そこにいることもわかってる

知らずに悪態をついてきたね
ひとりでたいへんなようにふるまって
キミ、笑ってた

どんなにみにくくとも
キミははなれなかった

どんなに最低でも
キミは可笑し気に笑ってた

サヨナラという時
わかるよ

こんどはだれかの天使になるよ
キミがしてくれたこと
伝えるよ




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by ben-chicchan | 2005-09-09 16:28 |

夏の王国

そびえはだかる
雲の城塞

あの向こうに名も知らぬ王
おわします

曇りを知らぬ
底抜けの晴天

王の威信を知らしめる

翼を持つ大気の白馬に引かれ
積乱の城は建立され

やがて茜の夕将軍に
解体され
天のしじまに還ってゆく

天高く雲高く涼風吹こうとも

あの雲の峰を門とした
あの夏の王国
忘られぬ
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by ben-chicchan | 2005-08-18 16:02 |