空を歩く

カテゴリ:詩( 27 )

うちなるてのひら

青空がふりしきる

立っていることが
こだまする

てのひらのようなものが
胸の痛みにあきらけくふれた
すきまなくゆるみなく
遥かに受け入れ
果てしなく離れず

泉、湧きいずる

わたしのでもあり
わたしのでもなく

水面、光る
青に照らされて








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by ben-chicchan | 2005-03-14 00:11 |

黄緑の言葉

逃がした言葉は黄緑色していた
なかなかいかしたやつだったのに

いままでに幾度こうして
黄色い砂漠の地平線の向こうの
地球の淵に落っことしてきてしまったことだろう

のどを滑り
腑に落ちて
目から食べた虹を
爪に均す前に

逃がしてしまう
逃がしてしまう
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by ben-chicchan | 2005-03-13 22:45 |

始まりの海

真夜中の河は涙を集めて流れている

岸辺に灯る摩天楼も
ほろびの予感
たっぷり含む

星の浮いている夜
夜鳴りが遠い

月のように太ったつめを切っていてきいた

海の服を着て、夜を泳ごう

あの河のゆきつくその先のその向こうは
黒々とひらける玄色の大洋
暗黒ではなく
迷宮ではない
その闇にマグマの緋色をはらんだ
はじまりとおわりのるつぼ
または歓喜

すべてすべてながれゆく
にくむもの
にくまれるもの
さげすむもの
さげすまれるもの

融け合う
あそこで

きのうでもあしたでもないところで
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by ben-chicchan | 2005-02-28 13:33 |

マゼランの空

電線の向こう
甍のかなた

タイフーンの残した
マゼランの空

成層圏のような
金の味がして
どこでもないここは
何番地抜け落ちる

惑星の子

呼ぶ声がする
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by ben-chicchan | 2005-02-10 18:23 |

Great light

Once upon a time, there was a great light.
One day there came a big bang to it,
which bare numerous children of darkness and those of light
Promises are theirs to return to the mother light someday
Against the lights, the children of darkness gave a fight
And one another they did ignite
Darkness launched a rocket
and sent everyone back to the mother light

Thank you darkness.
Thank you light.
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by ben-chicchan | 2005-02-09 22:00 |

月にきく


わたしだったら
月にききます

そのとりはそういって目を閉じました。

どうしたら世界はしあわせになりますか?
ときいてみたのです

南天のような目を閉じたまま
とりはいいました
    
いちど
しずかになってきいてごらんなさい

月の光がきけたなら
どこにふしあわせがうまれるでしょう

なんだかわからないけれど
しんとしました

とりは月のように気高く
りんとりこうでした
   
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by ben-chicchan | 2005-02-09 21:38 |

守り手

りん
てぃん

ひかりが降る

いとおしげに天をささえる樹木の柱からこぼれおちて

闇に慣れたひとの目を
いたわるように天を覆う

白雪をまとう黒い木肌は
しっくりと深い色を宿す

なんの物音もない

ひかりがこぼれる

そのただ、りんと、しんとした色

あそこにあるあのひかりに、手をのばしてみるのだけれど
そっと、しずかに、
さえぎられた

「きみの瞳ではうけとめきれない。」
「もっと大きくなってからおいで。」

それだのにあふれておちるひかりの粒

はやくとどけといわんばかりに
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by ben-chicchan | 2005-02-09 19:22 |